【実録・注意喚起】警察を名乗る詐欺電話にご注意を!

身近な法律

「田中さんの携帯ですか?大阪府警察の生活安全課の木村です」
――そんな不審な電話が私のもとにかかってきました。
私は行政書士として法務の最前線にいますが、そんな私に対してさえ巧妙な振り込め詐欺の電話が届くのです。

今回は、実際の通話内容とその後の警察への確認、そして皆様が詐欺を見抜くためのポイントをお伝えします。

詐欺電話の始まり:「警察です」と名乗る不審な電話

以下は、実際に私が受けた通話のやりとりです。

木村(詐称)「もしもし、田中さんの携帯ですか?」
田中「はい、そうです。」
木村(詐称)「こちらは大阪府警察の生活安全課の木村です。資金洗浄の捜査を行ったところ、39歳のイトウシンヤという人物を逮捕しました。現在、4000万円の資金の行方を捜査していますが、田中さんの楽天銀行の口座が使われており、非常に危険な状況です。」

このように、実在しそうな肩書や銀行名を使ってくる点が非常に巧妙です。
ですが、次のような違和感にすぐ気づきました。
・「生活安全課」が資金洗浄(犯収法)を捜査するのか?
・逮捕の段階で容疑者の氏名を、電話で一般人に軽々しく伝えるのか?

私は詐欺と確信したため、質問を重ねて裏取りを始めました。

田中「生活安全課が犯収法の捜査を行っているということで間違いありませんか?所属と名前をもう一度教えてください。」
木村(詐称)「はい、大阪府警察本部の生活安全課の木村です。」
田中「ではこれから裏取りを行います。生活安全課がそのような捜査を直接を行うのは不自然です。部署の電話番号を教えてください。今、この電話って携帯からかけていませんか?」

すると、突然通話が切れました。
(ツーツーツー)

スマートフォンに表示された番号は「+8092660110」
――海外発信の可能性が高く、末尾0110は詐欺で多用される偽装番号です。

警察への確認:本物かどうかを見抜く方法

私はすぐに大阪府警察本部に連絡し、正式に確認しました。
十中八九、振り込め詐欺の類だということはわかっていましたので、情報提供の意味合いもあります。

大阪府警察本部のやりとり

私は氏名、住所、行政書士であることを名乗り、色々と質問してみました。
要約すると次のような話でした。
【確認結果(要約)】
・このような電話は振り込め詐欺で間違いない。
・「+」のついた番号は、海外やIP電話でよく使われる。
・「生活安全課」が個人に直接電話をかけることは100%あり得ない。
・名前や口座が一致しているのはあくまで詐称。よく使われる楽天銀行などを無作為に挙げている可能性が高い。
・その後、LINEやSMSなどに誘導し、個人情報を抜き取る手口が横行している。

私のように、行政書士としてその場で裏取りを行う行動は非常に効果的で、同様の情報はぜひ周知してほしいとのことでした。

#9110(警察庁の特殊詐欺相談専用電話)のやり取り

さらに警察に情報提供をしてみました。
【確認結果(要約)】
・「#9110」は案件に応じて適切な窓口へ振り分けている部門とのこと。
・詐欺情報の提供については、所轄の警察署へ直接連絡してほしいとの案内。

地元の警察署でのやり取り

「#9110」に電話をすると、地元の警察署の連絡先を教えて頂けました。
せっかくなので、こちらにも情報提供をしてみました。
【確認結果(要約)】
・同様の詐欺電話について本日だけでも複数の通報が入っているとのこと。
・個人情報収集を目的として、ランダムに発信している可能性が高い。
・情報提供に感謝された上で、今後も不審な連絡には電話を切る→正規ルートで裏取りを徹底するようにとの助言。

振り込め詐欺かも?こんな電話は要注意!

次のような電話がかかってきたら、詐欺を疑ってください。
例えば、今回と似たようなケースは次のようなパターンでしょうか。

【詐欺を疑うべきケース】
・息子が泣きながら500万円払わないとやばいと言ってる。
・あなたの口座が犯罪に使われていますと言ってる。
・警察や金融庁などの行政などを名乗っている。
・至急対応しないと財産が危ないと言っている。

もし、上記のような電話がきたときの注意点は次のとおりです。

詐欺に負けない3か条

1.個人情報は絶対に教えない。
2.電話を一度切り、所属機関に自分で連絡する。
3.言われた番号には掛け直さず、公的な番号で裏取りする。

最新の詐欺はこんなに巧妙!冷静さが最大の武器

振り込め詐欺は、日々手口を変えながら進化しています。
私は法務に携わる専門職として、ある程度の知識と警戒心を持っていますが、それでも一瞬「えっ?」と思わされたのが現実です。

重要なのは、焦らないこと。冷静に事実確認をすること。
そして、少しでも不安を感じたら、一人で判断せず、専門機関に相談することです。

まとめ:不安を感じたら一人で悩まず相談を

不安な電話や書類が届いたとき、判断に迷うことがあるかと思います。
そういう場合は所轄の警察署にお問い合わせください。
一度、振り込んでしまったお金を取り戻すのは本当に大変な戦いになります。
安心して暮らせる地域社会のために、正しい知識と冷静な判断を持ちましょう。

【問い合わせ先】
・地元の警察署がわかる方:地元の警察署
・地元の警察署がわからない方
 (警察庁)特殊詐欺対策ページ
 TEL:#9110

【その他の参考リンク】
(警察庁)ニセ警察詐欺に注意!
(警察庁)警察に偽装した電話番号に注意!
(警察庁)日本年金機構や年金事務所を名乗る詐欺に注意!
(警察庁)オレオレ詐欺
(警察庁)預貯金詐欺
(警察庁)還付金詐欺

【補足】拡散推奨について

同じような詐欺に遭わないために、ぜひご家族・ご友人にも警察詐欺が流行していることをお伝えください。
高齢者の方を狙う事例も多く報告されています。
被害に合わないためにも「まずは知ること」がとても重要です。

一度、多額の金額を振り込んでしまったら、それを取り返すのはとても大変な労力が必要になってしまいます。
まずは「安易に振り込まない」ことがとても大切です。
万が一、私のように電話がかかってきて不安を感じたときは、まずは最寄りの警察署に確認してください。

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