X(Twitter)では本年度の受験生の方々の叫びを最近よく目にします。
そう、令和5年11月12日(日)は行政書士試験です。
今回、受験生にエールを送りたくて筆を取りました。
合格者の数だけ正しい学習方法は存在します。
この超直前期に新しい勉強方法など愚の骨頂ですから、なるべく混乱が生じないよう心構えについて書いていきます。
当時の私について
行政書士試験を受験した当時、私は別の資格を目指していました。
年間を通してずっとその学習を行う必要があったのです。
ギリギリまでそちらにリソースを全て割かなければならない関係もあって「行政書士試験に費やして良い時間は1ヶ月だけだ」という決め事をしていました。
完全な法律初学者というわけではなく民法・商法・会社法・憲法には絶対的な自信がありました。
とは言え、それだけで合格できる試験じゃない事は受験生のみなさんならおわかりだと思います。
行政法が112/300と1/3強も占めるんですから、この分野が得意でなければ受かりようがないのです。
行政書士試験の学習を独学でやおら開始したのは10月を回るか回らないかくらいの時期。
必死でがむしゃらに「どうすれば本当に合格できるのか?」を考え抜きました。
幸いな事に努力が実り、択一184点、記述42点、合計226/300となり合格に至ります。
恐れることなかれ
1ヶ月で合格できたのなら余裕だったかというと、勿論そんなわけはありません。
私の感覚ですが合格率が10%台の国家試験くらいからは難関試験だと言えるのではないかと思います。
行政書士試験はまさにそうですが、学歴要件などが不問の国家試験はちょうど「公立学校の定期試験」のイメージが私はしっくりきます。
塾に行って志望校を目指して毎日コツコツと勉強している人、部活動に明け暮れて定期試験にならないと勉強などしない人、そもそも全く勉強はせず小学校の算数が怪しい人などなど。
色々な状況の人がそれぞれの状況で対策をして定期試験を受けるわけです。
クラスでコンスタントに上位10%って普通に「この人勉強できるよね」って層ですよね。
国家試験を見てみると、予備校に通って専業受験生をやってる方、仕事の傍ら時間を作って独学をされてる方、そもそも記念受験の方など、全く同様なんですよね。
ただね、ビビる事なんてないんです。
所詮周囲は「たかだか受験生」なわけです。
だって昨年度不合格だった人か、今年学習を始めた初心者か。
恐れることなかれ、優秀な受験生など存在しません。
優秀な奴は昨年受かってるからいないもんはいないんです。
自分が受からずして誰が受かるんですか。
だってこれまで頑張ってきたんですよね?
まずはその気持ちが非常に大事です。
想いは実現可能である
人間の心の力って馬鹿にならないもので。
私が行政書士試験を1ヶ月で合格できたのなんてまさにそうで。
振り返ってみたときに最も大きかった要因が何か考えると「想いの強さ」これに尽きると思うんです。
ここでJ.マーフィーの著書の一節をご紹介しましょう。
あなたの考えは創造する力を持ち、すべての考えはそれ自身を実現する力がある。
『マーフィー 欲望が100%かなう一番の方法(著:Joseph Murphy / 訳: マーフィー無限の力研究会)』
あなたは車を運転するのと同じように、あなたの考えを操縦することができる。
考えは「もの」である。
富、成功、達成についてのあなたの考え―イメージは、磁石となって、あなたの考え―イメージに相当する全てのものを、あなたに引き寄せる。
マーフィーが提唱するのは「潜在意識を書き換える」という手法です。
人間って不思議なもので大抵の「願い」は「叶う」ものなんです。
聞いたことはありませんか?信じる者は救われる、と。
「不合格になるかもしれない」そういう潜在意識が強ければ、きっとそれは願いとなって成就してしまうでしょう。
そうではなくて、「自分が合格しなければ誰が合格するんだ」という潜在意識に書き換えて、願いとして成就させる方が良いに決まってるじゃないですか。
秘訣は沸点を超えること
私は行政書士のほか、海事代理士や宅地建物取引士などいくつか資格を持っているのですが、全て試験が終わった後の1週間くらい何を見ても学習範囲の知識が浮かんでしまうような状態になりました。
試験後の日々の生活でふとしたきっかけで勝手に浮かんでくるんです。
例えば行政法で言えば、「行訴の準用関係は、執行停止だと、そりゃ仮の救済で別条文があるから抗告訴訟共通なわけがなくて、裁決の取消訴訟は処分の取消訴訟と同じに決まってるし、無効等確認訴訟は処分の補充的関係になるから同じに決まってる―」だとか。
道を歩いていて保育園の看板を見たら突如、保育所廃止条例事件が浮かんできて、「そりゃ一般論としては条例制定行為は立法作用だから処分性なんてあるわけないが、ただ、現在保育園に通ってる子であれば廃止条例なんて重大な影響あるよな。そういえば処分性と言えば病院開設中止勧告事件では―」と延々関連知識が浮かんでくるんです。
これって「沸点を超えている状態」で本試験当日を迎えていたと思うんです。
蒸気を上げる蒸気機関車がばーっと本試験を駆け抜けるようなイメージでしょうか。
この状態をもっと噛み砕いて言うと「その分野の学習が楽しくてしょうがない」という状態になっているか?が私の指標です。
人間って本来「勉強することが好きな生き物」なはずなんです。
幼児が「お父さん、あれなーに?お母さん、これはなーに?」というような光景ってよくある話じゃないですか。
それが遊びたい盛りの幼少期に両親から「勉強しなさい」と怒られて、いつしか「辛く苦しい忌み嫌うべきもの」にすり替わってるんじゃないかと。
ここで注目すべきは趣味で、これは「勉強を続けた結果」の際たる例なんですよね。
世の中、映画や音楽、漫画にスポーツ、多種多様な代表的な趣味ってありますけど、時々やばいくらいの知識量の人っているじゃないですか。野球の好きなチームの歴代メンバーから監督、なんならそのシーズンの全てのスコアまで覚えている、みたいな。
確かに、受験は結果的に「覚えているかどうか」を問われる性質もあって、人間の本質は「忘れること」なのでそれは辛く苦しい事に見えてしまうかもしれません。
嫌な事って続かないし身につかないものなんです。
興味のない野球のゲームスコアなんて覚えてられないでしょう。
でも面白いことに、学習を続けているとある瞬間から「楽しくてしょうがない」という状態に切り替わるんです。
好きで楽しいからゲームスコアを覚えていられるんです。
あと本試験まで約2週間。まだまだ時間はあります。
私は受験当時の今頃、ようやく行政法の1周が終わった程度の学習進捗ですよ。
私以上に学習されてきたみなさんが受からないわけがないんです。
誘惑に負けないこと
ここで言う「誘惑」とは、新たな学習対象です。
私が行政書士試験を1ヶ月で合格できた最大の要因は「試験範囲と定めた分野を完璧にした」という事だと断定しています。予備校の模試も受けたかったですが試験範囲を精査するのに精一杯で、時間的にそれは不可能でした。逆にそれが功を奏したとも言えたんじゃないかって思います。
私の定めた試験範囲というのは「市販のテキスト+条文+過去問」です。
文字通りそれだけなのですが、相当な精度にしていた自信があります。
使用していたテキストについて言えば、「この知識はあのページのあの辺りに書いてあったな」というような精度です。
超直前期になると不安で押し潰されそうになると思います。
当たり前です、努力の量と比例して不安は大きくなるもんなんです。
そして何を始めるかというと不安を解消するために「知らないこと撲滅運動」です。
曖昧な知識を増やしてどうするんですか、肢の正確な判定できませんって。
そんな事をしている暇はないはずです。
手元のテキストや条文は完璧に仕上がっているんですか?
「全ての肢を知っている人」が合格するのではないですよ。
判断すべき肢をきちっと判断して取るべき設問を取れる人が合格するんです。
180/300という合格点を超えた人が合格するんです。
私は択一のみで184点でしたが、全ての肢を正確に知っていたわけではありません。
ただ「使用したテキストを完璧に仕上げた」に過ぎません。
自分の定めた試験範囲の精度を高めるだけ高める、これが重要だと思います。
まとめ
結局のところお伝えしたいのは「自分の合格をイメージし尽して、最後の最後まで自分の学習を続ける」という事です。
最後に当時の合格通知の得点表を掲載しておきます。

本年度合格のイメージ作りに利用して頂けたら幸いです。
真剣に行政書士試験の合格の事だけ考えて残り2週間を過ごしてください。
それはきっと必ず実現できることです。


