先日、豊島区認知症「介護者の会」サポーター連絡会にてエンディングノートの勉強会を開催致しました。
エンディングノートとは、ご自身の人生を振り返り、これからの人生を前向きに考えることができる素晴らしいツールだと私は考えています。
エンディングノートのメリット(配布レジュメより引用)
①人生の振り返り(≒自分史)
②未来を考える(≒人生設計)
③大事な人の未来を考える(≒幸せを願う)
④相続手続に活用できる(≒相続財産の把握)
⑤紛争の予防になる(≒遺言書と合わせて想いを伝える)
本勉強会の開催にあたって、豊島区民社会福祉協議会様にご協力を頂いて、豊島区終活あんしんノートを題材にして講義を行いました。
当日のスケジュールが押していたこともあり、駆け足となってはしまいましたが終了後アンケートにて67%が「良い・とても良い」という評価を頂きました(有効回答42)。
個別の感想の中には「エンディングノートの重要性を再認識できた」というものもあり、概ね受講生の皆様には満足頂けたのではないかと思います。
豊島区は非常に先進的な地域で、全国に先駆けて既に終活情報登録事業を展開しています。
エンディングノートは相続手続の観点から見ても、遺言書とセットにすることでその後の相続人負担を大きく減らすことができます。
終活情報登録事業は東京都でもやろうとしている動きがあるところ(朝日新聞記事)で、今後そのあたり期待をしているところです。
先日のコラムでも言及したところですが、相続手続の難易度が跳ね上がるのは「財産を把握できない」というものが1つの要因です。
例えば何市に不動産があるとか、〇〇銀行に預貯金があるとか、その程度の情報があるだけでもいざ相続が開始したというときに相続人の負担を非常に軽くすることができます。
現行法下において、相続登記が義務化(東京法務局)されたことも相まって、財産を把握できるか?というのは相続手続で1つのハードルとなってしまっています。
基本的に自分の財産は自分しか把握していないはずで、それを子供であったとしても正確に調査を行うというのは簡単ではありません。
まして第三順位の兄弟姉妹であれば猶更です。
別世帯で生活をしている兄弟の正確な財産など知らないことの方が通常でしょう。
特に単身高齢世帯数が全国有数の都市である豊島区において、今後とても重要になってくるのではないかという気がしています。
参考までに定例会用に作成したレジュメの一部を掲載しておきます。
ご興味ある方はご一読下さい。
遺言やエンディングノートに興味を持つ方が1人でも増えると願います。