このたび、恒春閣様より物流2024年問題をテーマとする下記書籍を上梓いたしました。
基本から始める物流「2024年問題」課題と対応―物流革新元年とするために―(恒春閣ホームページ)
(出版社様より引用開始)
物流業界が直面する「物流2024年問題」の本質を厳しく見つめ、その根本的な問題点を明らかにした1冊
著者:田中 秀忠
監修:伊藤 浩
発刊日:2024年09月24日
ISBN:978-4-910899-14-5
判型:A5判
ページ数:188ページ
定価:1,980円(税込)
(引用終わり)

【目次】
第1章 物流2024年問題
第2章 トラック業への時間外労働の上限規制
第3章 物流の基本
第4章 物流2024年問題に対する国の対応
第5章 2024年を物流革新元年とするために
【概要】
物流2024年問題とは、2024年4月に施行された時間外労働時間の規制を発端として、日本の物流は崩壊してしまうかもしれないという問題の総称です。
国の試算によれば、このまま対策を講じなかった場合には2030年には9億トン相当の輸送能力が不足してしまうと言われています(持続可能な物流の実現に向けた検討会)。
日本の物流は危機的状況であるといえるわけですが、この問題の本質は何かと考えたとき、単純にトラックドライバーの労働時間だけの問題ではないことが見えてきます。
直接的な話の発端は労働基準法ですから、社会保険労務士の先生の職域であるともいえます。
しかし、私たち行政書士にとっても貨物自動車運送事業法の手続を筆頭に、物流業界は非常に密接な分野です。
国はモーダルシフトの推進など様々な解決策を検討しており、今まさに物流分野そのものが劇的に変化しようとしています。
メニューは多岐に渡りますが物流総合効率化法の改正など、各種審議会の議論を踏まえて解説しました。
また、本書においては、物流分野について初学者の読者が国や民間の最先端の議論についていけるよう、物流分野に関する基本的なところから解説を行っています。
許認可等の手続法を中心とする書籍とは少々趣を異にするため、その点はご了承頂ければと思います。
この物流2024年問題を契機として、物流革新元年であったと言われる未来であることを切に願います。
【メディア掲載】
会報誌『行政書士とうきょう 11月号』にてご紹介頂きました。